こんにちは。先端計測部の中島です。
桜が見ごろを迎え暖かな陽気となってまいりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
我々計測班は、3月29日、未だ冬の寒さ残る能登半島へUAVレーザー計測に行くこととなりました。
計測で撮れた堰堤
日本海
海と山が近くに感じられる能登半島。高速道路からは富山湾を隔てて北アルプスも見られました。観光的に言えばロケーションは完璧です。
計測にも気合が入ります。
今回、緊急改築工事のための測量をUAVレーザーで行うことになりました。
計測する場所は50m近くの樹木が林立する山間部。場所によっては竹藪が見られます。
UAVレーザー計測にとって、レーザーが地面まで届きにくい笹のような葉は天敵です。
今回はその天敵に対して、赤外レーザー機材「YellowScan Explorer」(以下Explorer)で対抗します!
「YellowScan Explorer」を搭載したドローン
以下に示す順に沿って書き連ねていきます。
一部分だけご覧になりたい方は、以下のリンクからどうぞ!
今回使用した機材のほか、当社が所有している詳しい機器仕様はこちらに掲載されていますのでお時間ありましたらご覧ください。
仮解析結果
さて、本題の竹藪下の断面図がこちらです。
中央に見えているのが竹藪下の地面になります。
断面30cmでこの点群数。初めてご覧になる方はどのように捉えているのか...気になります。
実際のところ、以前使用していた「YellowScan Vx20-300」の時よりも2~3倍は多く点がとれています。
他の場所もこの機会にぜひご覧ください!
植生に覆われた斜面も難なく映し出してくれます。
かぎ型になっている場所が、堰堤です。赤外レーザーなので水部は苦手ですが、構造物は正確に捉えてくれます。
こちらは別のソフトで同じ堰堤の俯瞰図です。
断面25km堰堤
最後に全体の様子を。
全体俯瞰図
このように点群は、工夫次第で対象物の様々な見え方を私たちに提供することができます。
2Dよりも視覚的に分かりやすい情報をより多くの人と同じように共有できる、口に加えて目でもコミュニケーションをとれるということが、現場で導入が進む理由の一つなのではないかと思わされます。
「YellowScan Explorer」はその植生への強さから、夏場の山中でも活躍間違いなしです。
また別現場の記事にて、その活躍の状況は詳しくご紹介できればと思っております!
おまけ:食べ物紀行
今までの内容とはかけ離れた内容になりますが、道中で出会った食についてのお話を少々。
現場に向かう道中、海岸沿いに幾つも塩田を見かけました。能登塩が特産だそうです。
また、周辺のレストランでは能登牛を扱う店がとても多い印象でした。いつか食したい...。
なんと、牛と塩で一品完成している...!!
ちなみに今回計測班は石川県に来てアヒージョを食しました。気分には逆らえない、それが人間の性...。
観光でいえば、能登半島西部には千里浜なぎさドライブウェイという場所があり、日本で唯一砂浜を車で走ることができます。車は砂まみれになることと思いますが、大切な人と訪れてみてはいかがでしょうか。
ここまでお付き合いいただきありがとうございました!
それでは。
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